Amazonが7月9日に発表した新型スマートスピーカー「Echo Spot (2024年発売)」は、プライム会員向けに発売記念セール価格の5,980円（48%オフ）で購入可能です。早速手に入れ、半日ほど使用してみました。
Echo Spotの魅力
概要と価格
Amazonは、時刻や天気、再生中の曲名などを表示するディスプレイ付きのスマートスピーカー「Echo Spot(2024年発売)」を7月9日に発売しました。価格は11,480円ですが、Amazonプライム会員は同日からプライムデー終了の7月17日23時59分まで、発売記念セール価格の5,980円(48%オフ)で購入できます。
Echo Spotの特徴
- ディスプレイ付きのスマートアラームクロック: Echo Spotは、カスタマイズできる時計のデザインや新しい4つのアラーム音、カラフルなアニメーションを備えた便利なスマートアラームクロックです。
- 6つのディスプレイカラー: Echo Spotのディスプレイの色はオレンジ、バイオレット、マゼンタ、ライム、ティール、ブルーの6色から選べます。天気情報などもアニメーションとともに表示され、一目で確認できます。
- 新たに加わった4つのアラーム音: 通常のアラーム音に加えて、「オーロラ」、「デイブレイク」、「エンデバー」、「フラッター」の4つの新しいアラーム音が利用できます。
- クリアなサウンド: Echo Spotは1.73インチの前面放射型スピーカーを搭載しており、鮮やかな音楽やポッドキャストを楽しめます。
Echo Spotは、スマートホームの制御や音声通話、プライバシーにも配慮した設計で、使い勝手が良いデバイスです。
デザイン
写真は、小型スマートスピーカー「Echo Pop」と新機種「Echo Spot (2024年発売)」を比較。ほぼ共通のデザインを採用しています。
- Echo Spot(2024年発売)
- 初代Echo Spot 2018年発売
Echo Spotといえば、丸いディスプレイを搭載した初代モデルが2017年に海外で発表され、国内では翌2018年に発売されました。当時は丸型ディスプレイを搭載したスマートスピーカーが珍しかったこともあり、発表会で注目を集めました。しかし、「UIがこなれていなくて使いにくそうだ」という印象を持ちました。実際、Echo Spotはシリーズ化されず、その後姿を消しました。
初代Echo Spotのデザイン
初代Echo Spotは、コンパクトな球形デザインが特徴です。黒と白の2色展開で、インテリアに自然と溶け込むようなスタイルが魅力です。前面には2.5インチの円形ディスプレイを搭載しており、時計として使う際に見やすいディスプレイとなっています。また、デザイン自体がシンプルでありながらも高級感があります。スマートスピーカーとしての機能も持ち、Alexaを使ってさまざまな操作が可能です。
約6年後に復活した「Echo Spot (2024年発売)」は、2023年に登場した「Echo Pop」と似たデザインです。
2024年発売Echo Spotは、球体を斜めにカットしたような半球型デザインを継承し、そのデザインは初代と比較していくつかの改良が施されています。
基本的な球形デザインは維持されていますが、ディスプレイは半円形になり、サイズは2.83インチに拡大され、視認性が向上しました。また、背面には通気口が設けられ、放熱性能も改善されています。全体的にモダンなデザインで、カラーはブラック、グレーシャーホワイト、オーシャンブルーの3色。より多くのカラーオプションが用意されており、部屋のインテリアに合わせて選ぶことができます。さらに、表面も滑りにくい材質で装飾されており、触った時の質感も向上しています。
今回はさわやかなオーシャンブルーを選びましたが、午前1時頃注文したのですが、その日の夕方には実機が手元に届きました。Amazonの配送ネットワークの威力には改めて驚かされました。
開梱
開梱してみると、Echo Spot本体と付属の15W電源アダプターだけのシンプルな構成でした。本体前面はツヤのある黒いパネルとスピーカー音を通すパンチングメタルで構成されており、角度を変えてディスプレイ部を見ると、小さな四角いタッチパネルが埋め込まれているのがわかります。デザインはシンプルで、思ったより大きい。
2.83型/320×240ドットのカラーディスプレイを装備しています。
これまでのEchoSowと同じように、スマホと連動してWiFiに接続するところから始まり、設定は簡単に終了しました。
設定では、ディスプレイの色をブルー、オレンジ、バイオレット、マゼンタ、ライム、ティールの6色から選べるほか、明るさも調整できます。Alexaに天気をたずねると、太陽や雨雲、雪の結晶などのアニメーションとともに気温を表示します。
上面には音量調整ボタンとマイクミュートボタンがあり、エンボス加工が施されているため、目をつぶってもどのボタンを操作しているかがわかりやすいです。デザインだけでなく操作系もシンプルです。本体サイズは113×103×111mm（幅×奥行き×高さ）、重さは405gです。
サウンドと機能
本体内部には1.73インチの前面放射型フルレンジスピーカーを搭載し、Amazon MusicやApple Music、Spotifyといった音楽ストリーミングサービスの楽曲やポッドキャスト、オーディオブックを再生可能です。
音楽を演奏してみましたが、低音もしっかりしていて、結構高音質でした。
IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN（2.4/5GHz対応）とBluetooth機能を備え、スマートホームデバイスの標準規格「Matter」もサポートしています。プライバシー保護のため、マイクのオン/オフボタンや音声録音の削除機能も装備されています。カメラは非搭載です。
Alexa対応のスマートホーム製品と接続し、スマートフォンを使ってAlexaアプリから定型アクションをあらかじめ設定することで、毎日のルーティンを自動化できます。例えば、好きな音楽と優しい照明の光で目覚めたり、就寝時間に合わせて照明の明るさやエアコンの温度を調整し、音楽を再生する夜のルーティンなども事前に設定できます。
また、Fire TVシリーズやKindleシリーズなどのAmazonデバイスをすでにホームネットワークに接続していて、そのネットワーク認証情報をAmazonアカウントに保存している場合、Echo Spotは自動的にそのネットワークに接続され、セットアップが自動的に進行します。この「フラストレーションフリーセットアップ」により、Echo Spotの初期設定が非常に簡単になっています。
この機能を有効にするには、Amazonで製品をカートに入れる際に「デバイスをAmazonアカウントにリンクする」にチェックを入れるだけで済みます。ただし、この項目は「カートに入れる」ボタンの近くにあるため、目立たないこともあるので、決済時にも再度確認できるようにしてもらえると、さらに親切だと思います。
Echo Spotを使用してみた感想
新しいEcho Spotを手元にあるEcho Popと並べてみると、Echo SpotはEcho Popよりもひと回り大きく、卓上に置くと存在感があります（それでも、四角いEcho Showシリーズよりはコンパクトです）。
Echo Spotの魅力のひとつは、アレクサと会話する際にアニメーションを画面表示してくれる点です。例えば、その日の天気を尋ねると、太陽や雲のアイコンとともに最高気温・最低気温が滑らかな動きで表示されます。また、「ありがとう」と話しかけると、音声だけでなく、画面上でも反応を示してくれます（この場合はハートマークが表示されました）。これらの何気ない反応が、アレクサとの会話に彩りを添えてくれる良い機能だと感じます。
ディスプレイの解像度は2.83インチ/320×240ドットで、かつてのQVGA液晶を搭載したフィーチャーフォンレベルの表示クオリティですが、滑らかなアニメーション表示のおかげで画質には不満がありません。セットアップ時にもアニメーションが表示され、“使い始めまで待たされている感”がほとんどなかったのも良かったです。
欲を言えば、この画面で「Ring」シリーズのドアベルが押された際にカメラ映像を確認できたらよかったのですが、残念ながら「Echo Spotはカメラ表示に対応していない」とアレクサに言われてしまいました。
スマートアラームクロックとして
アマゾンではEcho Spotを置き時計のような“スマートアラームクロック”として推しています。目覚まし時計として利用できるアラーム機能を備えており、新たに「オーロラ」、「デイブレイク」、「エンデバー」、「フラッター」という4つの音が追加されました。アラーム音が鳴ってももう少し寝ていたい場合は、Echo Spotの上部をタップしてスヌーズ機能を利用できます。このアラーム機能はまだじっくり試していないので、今後使用してみる予定です。
時計の文字表示は好みに合わせてカスタマイズ可能で、6種類の表示パターンと6つのカラー（オレンジ、バイオレット、マゼンタ、ライム、ティール、ブルー）から選べます。明るさも調整できるので、自分に合った設定にすることができます。
さっそく寝室に設置してみましたが、時計の表示は固体の大きさに比べると、思っていたほどは大きくありません。寝室には、これまで初代EchoSpotを使っていましたが、比べるとかなり大きくなったことが分かります。
ベッドサイドのアラームクロックとして、初代機に変わって毎日活躍してくれることでしょう。
サウンド品質
サウンド面でも満足できる品質です。1.73インチの前面放射型フルレンジスピーカーを搭載しており、Amazon Musicから曲を再生すると、どのジャンルでもバランスよく再生してくれます。特にボーカルや人の声が聞き取りやすく、情報量もこのサイズのスピーカーとしては十分です。ラジオ番組やポッドキャストを“ながら聞き”するのにも適しています。
再生中のアルバムアートや曲名が画面に表示されるので、「この曲なんだっけ？」と気になったときにすぐ確認できます。また、「別の曲にスキップしたいな」と思ったときも、画面をタップするだけで操作でき、スマホを開く手間が省けるのが便利です。
しばらく使用してみたところ、手元のEcho Popと比較すると、Echo Spotはやや低音を強調する傾向があるように感じました。この点についてはユーザーや使用環境によって印象や評価が分かれるかもしれませんが、アレクサアプリにはイコライザー機能があるので、音質を調整したい方はぜひ試してみてください。筆者は中高域を少し持ち上げる設定に変更したところ、より満足のいくサウンドになりました。
アレクサ対応のスマートホーム製品を操作
Echo Spotは、アレクサ対応のスマートホーム製品を操作するための便利な小窓口としても機能します。スマートフォンを使用してアレクサアプリから事前に定型アクションを設定する必要がありますが、お気に入りの音楽と照明の光で朝の目覚めを促したり、就寝時間に合わせて照明の明るさやエアコンの温度を調整しながら音楽を聴くこともできます。
Echoシリーズのおすすめ設定
最後に、Echoシリーズの個人的なおすすめ設定をご紹介します。
まず、アレクサに声をかけたときと操作終了時の“リクエスト音”をオンにしておくことをお勧めします。アレクサが会話可能な状態になっていることや、会話が終了したことを音で確認できるため、心理的な安心感が得られます。
アレクサの音声と設置場所
アレクサの音声は2023年から、女性声（標準）と男性声（新着）を選べるようになりましたので、好みに応じて切り替えると良いでしょう。柔和な女性声も良いですが、ハキハキとした男性声も魅力的です。また、アレクサの話す速度も調整でき、アレクサの声の速さについて行けない方にとっても優しい設定です。そして、「アレクサ」と一度呼びかければ、以降はウェイクワードを省略して会話を続けられる会話継続モードをオンにしておくことも重要です。
本体サイズが小さいため、ベッドサイドでも場所を取らず、画面も明るすぎることはありません（周囲の照明を落とせばさらに暗くなります）。ニーズに合えば非常に役立つデバイスです。個人的には昨年のEcho Popに続き、今回のEcho Spotも良い買い物だったと思います。
価格
価格が11,480円というのは悩ましいところですが、7月17日23時59分までは半額近い5,980円で購入できるため、“気になったら即買い”しやすい絶妙な価格設定です。毎日アレクサと話したい筆者としても、「プライム会員なら48％オフか、なら買うか」と即決しました。プライムデーが終わった後も、アマゾンの大規模セールの定番商品として今後も登場するでしょうから、今すぐ購入に踏み切れない場合でも、カートに入れて様子を見ておくのも良いかもしれません。
Echo Spot (2024) の購入
｢Echo Spot (2024)｣ の国内価格は11,480円(税込)。カラーラインアップは、ブラック／グレーシャーホワイト／オーシャンブルーの3色。本日から、Amazon.co.jpで販売・出荷を開始します。
｢Echo Spot (2024)｣ の発売に伴い、プライム会員ユーザー向けに発売記念セールが実施。本日7月9日からプライムデーが終了する7月17日(水)23時59分まで、48％オフの5,980円(税込)で購入可能です。
まとめ
Echo Spotは、コンパクトで多機能なスマートスピーカーとして、価格と性能のバランスが良好です。プライム会員なら特典もあり、購入を検討している方にはおすすめの一台です。