飛び杼とは?読み方・仕組みを図解|ジョン・ケイと産業革命

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飛び杼(とびひ)の仕組みと構造の図解画像

飛び杼(とびひ)は、織機で横糸を通す「杼(ひ)」を、左右へ素早く動かすための装置です。1733年にイギリスの発明家ジョン・ケイ(John Kay)が特許を得たことで知られ、織布の生産性を高めた重要な技術革新の一つです。

この記事では、飛び杼の読み方・仕組み・発明者・産業革命との関係を、図解と比較表でわかりやすく解説します。

飛び杼を30秒で確認

読み方 とびひ
飛び杼とは 織機で横糸を通す杼を、左右へ素早く動かす装置
発明者・年 ジョン・ケイ/1733年
英語 flying shuttle
重要性 一人でも幅広い布を織りやすくし、織布の生産性向上に貢献した
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目次

飛び杼とは?読み方・意味をわかりやすく解説

飛び杼の読み方は「とびひ」です。「杼(ひ)」は、横糸(緯糸)を巻いた管を入れ、縦糸の間を通すための道具を指します。飛び杼では、この杼を織機の左右にある仕組みで動かすため、織り手が手で受け渡す従来の方法よりも、幅のある布を一人で織りやすくなりました。

飛び杼を含む機織り用シャトルの例

引用:HELP-BLOG


飛び杼の英語は「flying shuttle」

飛び杼は英語でflying shuttleといいます。shuttleは「杼」や「往復するもの」を指す語です。人物・発明・年をまとめて確認するなら、John Kay invented the flying shuttle in 1733.(ジョン・ケイは1733年に飛び杼を発明した)と覚えると分かりやすいでしょう。

飛び杼の仕組み|従来の手織りと何が変わったのか

飛び杼の要点は、杼を織機の片側から反対側へ機械的に移動させられることです。織り手が横糸を通す作業を効率化でき、特に幅のある布を織る際の負担を減らしました。

飛び杼の構造と杼が左右に移動する仕組みを示す図

引用:HELP-BLOG


項目 従来の手織り 飛び杼を使う織機
横糸の通し方 織り手が杼を手で受け渡す 杼を織機の左右へ移動させる仕組みを使う
幅のある布 一人では扱いにくい場合がある 一人で織りやすくなる
作業への影響 手の届く範囲で作業する 織布工程の効率化につながる

生産性がどの程度向上したかは、織機の種類や布の幅、作業条件によって異なります。飛び杼の意義は、単純な倍率ではなく、幅のある布を一人で織りやすくし、織布工程を効率化した点にあります。

飛び杼の実際の動き

動画では、杼が織機の左右を移動する仕組みを確認できます。図だけではイメージしにくい場合は、動きを見ながら本文の比較表を読み直してみてください。

日本国内の伝統工芸でも、飛び杼を取り入れた機織り機が受け継がれています。次の動画では、飛び杼装置を使った機織りの例を確認できます。

ジョン・ケイと飛び杼|産業革命との関係

飛び杼の発明者ジョン・ケイの肖像

飛び杼を発明したのは、18世紀イギリスの機械技師・発明家であるジョン・ケイ(John Kay、1704年〜1780年頃)です。1733年に、飛び杼を取り入れた織機に関する特許を得ました。

なぜ産業革命と関係があるのか

飛び杼は、織布の生産性を高めた技術です。織布が速くなると、原料となる糸の需要が高まり、紡績技術の改良を促す要因の一つになりました。飛び杼だけが産業革命を起こしたと単純化するのではなく、複数の技術革新が連鎖した過程の一つとして捉えると理解しやすくなります。

  1. 織布の効率が上がる
    飛び杼によって、幅のある布を一人で織りやすくなりました。
  2. 糸への需要が高まる
    織布の進展により、織るための糸をより多く用意する必要が生まれました。
  3. 紡績技術の改良が進む
    ジェニー紡績機、水力紡績機、ミュール紡績機など、糸をつくる技術の改良が進みました。

飛び杼と紡績機の違い

飛び杼は糸から布を織る「織布」の道具であり、紡績機は綿や羊毛などの繊維から糸をつくる「紡績」の機械です。紡績で糸をつくり、その後に織布で布にします。この順序を押さえると、両者を混同しにくくなります。

区分 飛び杼 紡績機
主な役割 糸を使って布を織る 繊維から糸をつくる
工程 織布(後の工程) 紡績(前の工程)
代表例 ジョン・ケイの飛び杼 ジェニー紡績機、水力紡績機、ミュール紡績機

よくある質問

飛び杼の読み方は?

飛び杼は「とびひ」と読みます。

飛び杼を発明したのは誰ですか?

イギリスの発明家ジョン・ケイです。1733年に飛び杼を取り入れた織機の特許を得ました。

飛び杼は何をした道具ですか?

織機で横糸を通す杼を素早く移動させ、織布の作業を効率化した装置です。

まとめ

飛び杼(とびひ)は、横糸を通す杼を左右へ移動させることで、織布を効率化した装置です。読み方は「とびひ」、発明者はジョン・ケイ、英語ではflying shuttleといいます。産業革命では、織布の生産性を高め、紡績技術の改良を促す要因の一つになりました。

この記事の執筆者情報

加藤 凌(りょう)
元公立小学校長・元公立学校教員。教育現場での経験を生かし、歴史上の技術革新や複雑な仕組みを、だれにでも分かりやすく伝えることを大切にしています。

最終更新日:2026年8月22日

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