もう少しで花粉症に悩まされる時期になってきましたね。
近年では花粉症患者の数が増えていて、毎年苦しまされている人も多いのではないかと思います。
花粉症の原因の大きなものと言えばスギ花粉だと思いますが、そんな花粉症に悩んでいる人たちに朗報です。
無花粉スギが増えているとのことなので、今回は、無花粉スギについて紹介していければと思います。
無花粉スギとは?
花粉症の人の救世主となる無花粉スギとはどのようなものなのでしょうか。
その名前の通りで花粉のないスギのことです。
花粉がないため、花粉を飛散させることがないので、スギ花粉症を無くすことにつながるのではないかと言われています。
無花粉スギで花粉症は解消できるのか?
無花粉スギに植え替えていくことで、スギ花粉症は解消されていくのでしょうか。
スギの木が花粉を飛ばすことがなくなるので、スギ花粉症も改善されそうですが、花粉症の原因というのは科学的には完全に解明されてはいないそう。
現在花粉症の原因とされているのは、大気汚染や食生活の変化などがあるとされています。
ですが、完全になくなるということはないかもしれませんが、花粉の飛散を減らすことで、花粉症の低減にはつながるのではないでしょうか。
もし症状が軽くなるだけでも花粉症の人からすれば嬉しいですよね。
無花粉スギの繁殖に成功
この無花粉スギですが、1992年に富山県で偶然的に見つかったものです。
なんと花粉を飛ばさないスギの木がたった一本だけあったとのこと。
富山の森林研究所が、少しでも花粉の飛散の少ないスギの開発をしていたところ無花粉スギを見つけ、大量増産を目指して、繁殖しているようです。
無花粉スギと聞くと繁殖なんて出来なさそうに感じますが、繁殖能力は正常なのだそうです。
ですので、その最初のスギの種子から苗を育てて、無花粉の遺伝子を持ったスギが育つことを証明して、品種改良を重ね、『はるよこい』という生み出し、品種登録しました。
ものすごい確率の偶然から無花粉スギは生まれたんですね。
この発見によって、花粉症に苦しむ人が少なくなれば嬉しいですが、反対意見などもあるようです。
無花粉スギのデメリットや反対意見
無花粉スギのデメリットや反対意見にはどのようなものがあるのでしょうか。
無花粉スギのデメリットとされているものに、無花粉ですので、種子ができなくなったり、自然林と交配させることでおかしな種子ができるのではないかというものがあります。
また、山崩れや土砂災害、動物被害なども心配されています。
このことから、無花粉スギの繁殖や植林に反対する意見が多くなっているようです。
ですが今回の無花粉スギは、遺伝子組み換えではなく、自然発生の遺伝子の突然変異のため、このような心配はないとされています。
そもそも無花粉なので、周りの木々に影響を与えるということはないようですね。
まだまだ無花粉スギの植え替えには時間がかかりますが、将来的には花粉症のない日本になることが楽しみですね。
無花粉スギで花粉症解消か!?のまとめ
毎年、スギ花粉の飛散の時期が来ると、今年の花粉飛散量は昨年の何倍などのニュースをよく目にします。
そのニュースを目にするたび、今年もまた来たかと気持ちも萎えてしまっていました。
ですが、この無花粉スギの登場によって、毎年苦しめられていた花粉症の症状が楽になると思うと嬉しくなります。
まだもう少し時間はかかるかもしれませんが、国民病となっている花粉症患者を減らしていけるといいですね。