世界中で人気が高まっているアボカド。
皆さんの中でも食べたことがある人がほとんどではないでしょうか。
本当に美味しくて、今や食卓に欠かせないものとなっています。
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そんな健康的とは裏腹に、アボカドが悪魔の実と呼ばれていることはご存知でしょうか?
なぜあんなに美味しくて大人気のアボカドが悪魔の実と不名誉な呼ばれ方をしているのでしょう。
大人気のアボカド
アボカドは森のバターと呼ばれ、非常に栄養価の高く、「最も栄養価の高い果実」としてギネスブックにも認定されています。
その栄養価の高さから、日常的にアボカドを食べている人も多いのではないでしょうか。
スーパーに並んでいるのも当たり前となっているアボカドですが、どうして悪魔の実と呼ばれことになったのでしょう。
アボカドは悪魔の実?
アボカドは全世界の生産量のほとんどがメキシコとなっています。
消費の需要が増している中、生産地での深刻な水不足が問題となっているようです。
それ以外にも悪魔の実と呼ばれるほどの問題を抱えているので紹介します。
大量の水が必要
冒頭で言ったように生産地での水不足が深刻化しているのには、アボカドを育てるのには大量の水が必要となるからです。
アボカドの栽培には、一等当たり1800立方メートルという、他の農産物と比べると大量の水が必要となってきます。
そのことから、生産地の一つである南米のチリでは、2019年に「水不足に対する緊急事態宣言」が発令されました。
また、世界最大の生産地であるメキシコは、日常的な水不足に悩まされていますが、生産量の増加によって、より深刻な水不足に陥っています。
大量のCO2を排出
それに加えて、アボカドを輸送する際のCO2の排出量も大量になります。
これは生産地がメキシコ、南米などの熱帯地域に集中していることが影響しているようです。
- バナナ1kg→480g(CO2)
- アボカド2個→846g(CO2)
上記に示した通り、大量のCO2が排出されることが問題となっています。
犯罪グループの標的に
アボカドブームの影響から、生産地メキシコなどでは犯罪グループも活発化しています。
アボカド農家に対して護衛を強要したり、アボカドの強奪などをするギャングも増えているようです。
農家で結成した自警団だけじゃなく、民間人や警察すらも自動小銃で撃ってしまうとのこと。
このことからアメリカの逃れようとする難民の問題も加速的になってきています。
持続可能なアボカドのために
この流れが進んでしまえば、アボカドが生産されなくなってしまい、アボカドが食卓から消えてしまうことでしょう。
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ではアボカドを持続可能にするためにはどうすればよいでしょうか。
例えば生産地メキシコの一部の農園では、貯水プールに貯めた雨水を使って育てているそう。
生産から出荷まで雨水のみしか使わないため、生活水や地下水を必要としません。
このことで、生産地の水不足に大きく貢献することができます。
また温暖化の影響によって、日本でもアボカドを育てることができるそうです。
日本では使われなくなった耕作放棄地が多いので、そういった場所を新たに利用することで、輸送などのCO2排出量を減らすことにも繋がります。
まとめ
アボカドブームの裏にこんなにも多くの問題があったなんて知りませんでしたよね。
健康のためには良いものですが、大量生産の流れを見直していかないといけないのかもしれません。
SDGsの流れから、このようなことにも世間が目を向けて、ものの良し悪しを選別する風潮ができています。
そのことから生産者にとって良い方向に向かいますし、その結果消費者にとっても価値のあるものが残る良い方向に向かってくれますね。