Originally posted 2022-11-11 21:54:28.
これまでSFの世界のイメージだった自動運転技術ですが、今では身近なものとなってきました。
まだまだ不具合などもあり、ドライバーがいないレベルには達していませんでしたが、2023年4月からついに自動運転レベル4が始まります。
自動運転技術にはレベル分けがあるのですが、今回はレベルごとにどのような違いがあるのか、レベル4ではどのようなことができるのか紹介したいと思います。
自動運転レベル4とは?
自動運転は、0〜5の6段階のレベルに分かれています。
その中でも一番上から二つ目のレベル4が今回始まるということで注目が集まっているようです。
現在導入されている自動運転ですと、特定の状況に限られますし、ドライバーがいないといけません。
それに対してレベル4は、システムが完全に走行を行なうことができるので、ドライバーが運転操作から解放されます。
そのため運転席などのない自動車も開発されています。
自動運転レベル0〜5を解説
自動運転には、レベル0〜5の6段階ありますので、紹介していきたいと思います。
レベル0 -運転自動化なし-
レベル0は、「運転者が全ての動的運転タスクを実行」とされており、運転の自動化がなく、ドライバー自身で運転操作を担わなくてはいけません。
旧来の自動車がこのレベルにあたります。
レベル1 -運転支援-
レベル1は、「システムが縦方向又は横方向のいずれかの車両運動制御 のサブタスクを運行設計領域において実行 」となっています。
自動ブレーキ技術や高速道路などでの前走車への追従、さらには車線からはみ出さないようにするといったことです。
多くの方が自動運転と聞いてイメージするのは、ここかと思います。
レベル2-部分運転自動化-
レベル2は、「システムが縦方向及び横方向両方の車両運動制御のサブ タスクを運行設計領域において実行 」となっており、レベル1の技術に加え、高速道路での自動追い越しや分合流なども自動で行われます。
まだまだ人の手を離れることはありませんが、多くの運転タスクを手助けしてくれます。
レベル3-条件付運転自動化-
レベル3は、「システムが全ての動的運転タスクを運行設計領域において 実行 作動継続が困難、作動継続が困難な場合は、システムの介入要求等に運転者が適切に応答」とされており、ここからは自動運転の主体がシステム側に移ります。
緊急時には、ドライバーが対応する形です。
2020年の4月から解禁されたレベル3ですが、まずは高速道路などに限定されて開発されています。
システムがメインと言えど、緊急時には人的な対応が必要となることもあり、ドライバーの慢心や過信などによって手動運転が行われない可能性があります。
そのため、レベル3の安全性は不確実とされており、同程度の危険度である、レベル4が一足跳びで開発されているようです。
レベル4-高度運転自動化-
レベル4は、「システムが全ての動的運転タスク及び作動継続が困難な場 合への応答を限定された運行設計領域において実行 」となっており、すべての運転操作が自動運転となることが想定されています。
このレベルになると、ドライバーが介入しない完全な自動運転となりますが、運転領域が限定されているようです。
限定領域内であれば、万が一のためハンドルとアクセルが搭載されたタイプと、それらが搭載されていないタイプが走行できます。
特定のエリア内で、あらかじめ決まったルートを走行するバスやタクシーなどの移動サービスがメインです。
レベル5-完全運転自動化-
レベル5は、「システムが全ての動的運転タスク及び作動継続が困難な場 合への応答を領域の限定なく実行 」となっています。
レベル5となると、完全な自動運転化となり、ドライバーを必要とせず、エリアも限定されることなく、どんな場所でも走行することが可能です。
ハンドルやアクセル、ブレーキも必要としなくなるので、社内の空間を自由に設計することができるようになります。
自動運転レベル4はいつから?
自動運転レベル3まで進んでいる現在、レベル4の実施はいつからいつになるのでしょうか。
警察庁は、2022年10月27日、レベル4の運行許可制度を盛り込んだ改正道路交通法の施行について2023年4月1日を予定していると明らかにしました。
ますは、限定された領域で、移動サービスであるバスやタクシーなどがメインとなるようです。
また輸送サービスなどにも導入が進んでいきます。
自動で輸送されるサービスが導入されれば、荷物の受け取りがより最短でできるようになるので、利便性が増しますね。
自動運転レベル4のまとめ
SF映画のような車が自動で目的地に向かってくれるような世界がすぐそこまで来ています。
自動運転レべル4が始めれば、ドライバーがいないというシーンに遭遇することになりますが、近い将来当たり前となることでしょう。
まだ限定的なエリア内での運用となりますが、数年後には、自分で車を運転することなく、目的地を設定するだけで到着できる世界が来ることを考えるとワクワクしてきますね。